普通の一人の人間として扱ってくださる|発達障害のお仕事体験談

メモ、記憶

お持ちの障がい、ご病気を教えてください

広汎性発達障害、解離性同一性障害で精神障害手帳3級

どのような場所で働かれたことがありますか

就労継続支援施設A型

どのサービス、企業で働かれましたか

一般社団法人プロシード

働く上でお困りになったことはなんですか?

発達障害よりも二次障害で発症している解離性同一性障害のほうが困ることが多いです。記憶がいきなり寸断されたようになったり、自分の身体なのに自分以外の人間が動かしているような感覚に陥って仕事への集中は続きません。また、交代人格出現時には記憶が共有されないので仕事で直前までなにをしていたか分からず大変でした。作業所ですから精神障害をオープンにして働いていますが、解離性障害は専門が少ないこともあり職員も利用者も正しい理解はなかったように思います。

お困りになったことに対して、どのような工夫をされましたか?

解離性障害の一連の症状の中でも「健忘」と呼ばれる記憶がなくなってしまう症状に関しては、常にメモを書き残し体中に貼っていました。仕事に関知しない交代人格が出そうになったときは出ても周囲の人に支障が出ないように大きなメモをパソコンの画面に貼り付けて作業を続けてもらったりその他の場面でも基本人格や主人格、仕事担当の交代人格を演じてもらうなどの対策をとっていました。

どのように支援を受けましたか?

交代人格が出てきて仕事の手が止まっているときは声をかけていただいたり、健忘が起きて同じことを何度も聞いてるときは紙に書いてくださいました。また、人格たちの抱えている病気が出たときは傍に必ず職員さんか利用者さんが付き添いをしてくださっています。また、音楽を部屋に流してもらっていますがこれは「人格交代時の頭痛に悩んでいる」ということを話しているためです。

あなたは過去働かれていた職場に満足していますか?

満足している
障害があろうがなかろうが、普通の一人の人間として扱ってくださることに感謝しています。精神的な体調が安定しておらず構ってになったり、塩対応みたいになったりと迷惑をかけていますが、解離性同一性障害だからと腫れ物を触るような態度がなく心地よく仕事をさせていただいております。中に居る交代人格たちも交代時の職場の適切な対応には満足・感謝しております。人格交代時に起きる頭痛も適切な対応を取っていただいたおかげで安定してきています。

過去働かれた企業、施設のオススメポイント、マイナスポイントを教えてください

悪いところは作業所に向かうためには階段を上らなければならないということ。車椅子や身体の不自由な方は不便だと思います。
いいところは現在のサービス管理責任者がアットホームな人なので雰囲気が穏やかで働きやすいということです。仕事場に多いと思われるとげとげしい雰囲気はほとんどありません。

これからお仕事探しをされる方にアドバイスをお願い致します

病気のせいで働くことを諦めた方は多いかもしれません。私はパソコン関係の資格だけはありましたが、精神疾患があるということで本気で働くことから距離を置いていました。今でも一般の人と比べると働けているわけではありませんが、パソコンと言う自分が出来ることが見つかっているので日々頑張っています。自分の就きたい仕事がある程度決まっていたらそれに向けて資格をとってみたり、決まっていなかったらハローワークや職業訓練校に行って自分が出来ることを探してみてください。前向きに自分の特技を伸ばしていけたら、探していけたら必ずあなたに出来る仕事が見つかります。

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